すずこうだより2023 11月号 酒・米NO・263 令和5年
すずこうだより2023
11月号 酒・米NO・263 令和5年
10月は天候にも恵まれて各地で野外のイベントがたくさん
行われました。4年ぶりや5年ぶりの開催も多かったようで
す。活気が戻ってきてうれしいことです。そして秋の台風も
今年は非常に少なくて、雨の日も平年より少なく秋晴れの日
が多くありがたいお日様を多く見ることができました。ラグ
ビーのワールドカップは、惜しくも日本は予選敗退となって
しまいましたが、組み合わせが不運であったようにも思いま
す。イングランド、アルゼンチンもベスト4以上に残りまし
たので強豪であった証です。将棋界では藤井聡太旗手が前人
未到のタイトル8冠を達成して、将棋界を驚かせました。ま
だ年齢も21歳と若く、普通でしたら遊びたくてしょうがな
い年齢ですが、高校を途中で辞めて将棋界へ飛び込んで誰も
成し遂げない偉業を達成したわけですから、素晴らしいと思
います。これから先がとても楽しみです。そして驚かせたの
が銀座にOKストアがオープンしたことです。ここ数年銀座
でもユニクロやダイソーなどの高級店でない出店が続いてい
ましたが、銀座の真ん中にはスーパーは無く、百貨店の食品
売り場で買うスタイルが定着をしていましたが、激震が走っ
たようです。ドン・キホーテでさえ新橋寄りの銀座8丁目で
すので、銀座も流れが変わるかも知れません。そして各地で
クマに襲われる被害が相次いでいます。夏の暑さの影響で植
物などが育たず山に食べ物が無く、冬眠の支度に入るクマに
とっては一大事で、民家の近くまできて食べ物を物色してい
て、ひどいと家の中まで侵入してきます。東京の町田市でも
クマが目撃されており、絶滅したと言われている伊豆半島で
も今年は目撃情報が入っているようです。分かっていてもい
ざとなるとクマと会って冷静でいられ人は少ないと思います。
酒屋の雑学117
宮古島のオートリ―
宮古島の泡盛の飲み方と言えば、オートリーが有名です。
早い話が、泡盛の回し飲み。九州地方はその土地での
独特な飲み方が存在します。参加してしまうと次の日が
大変になります。ただ、現在では、オートリ―の規則も
だいぶ変わってきているようで、水割り、一気飲みをし
ない、強要しない、オートリ―のあとは3日間、酒を飲
まない、という規則があるようです。その昔、宮古島の
病院では肝硬変で入院している患者の70%がアルコール
による影響だということが分かり、宮古島もその辺を考慮
しているようです。やはり自分に合った飲み方と適量を飲
むことが大切です。もともと体質的には日本人のDNAは
アルコール度数が高いのには、あまり向いていないようです。
ハーゲンダッツの快挙
ハーゲンダッツは今や知らない人も少ないぐらい有名になっ
たアイスです。日本に入ってきたのは今から36年前のバブ
ル期の1987年。当時の国内のアイスは50円とか100
円の価格帯が中心でした。そこに200円も300円もする
高価なハーゲンダッツが登場します。みんな思わず「高け~
!」と目を丸くしてしまいますよね。そんなハーゲンダッツ
ですが当時も今も大人気。当時の状況を少しだけ説明します
と、もともとはこのアイスはアメリカで生まれた商品です。
創業当時から非常に美味しいこだわりのアイスを作っていま
した。でも、そこにどんどん大手が進出してきます。この会
社は、当初はハーゲンダッツというネーミングではありませ
んでした。無名の小さな会社だったのです。普通に戦ったら、
大手に勝ち目はありません。そこで小さな会社は「究極のマ
ーケティング」を実施します。それは、ネーミングでした。
つまり、このアイスに「ハーゲンダッツ」という名前をつけ
たことが究極のマーケティングだったようです。じつは「ハ
ーゲンダッツ」というこの言葉自体には何の意味も無いらし
いのですが、ハーゲンダッツのスペルにHäagen-Dazsのaの
の上に「・・」ウムラウト付いています。これがドイツ語には
よくあるスペルで、ここからヨーロッパぽいスペル使って「お
しゃれ」というイメージを演出したのです。また、ハーゲンと
いう言葉はデンマークの首都コペンハーゲンから酪農を連想さ
せるイメージで戦略を取ったのです。ウムラウトを付けたこと
で、ヨーロッパのおしゃれなアイスというイメージ訴求したこ
とがひっとの要因だったようです。日本でもイタリヤ料理やフ
ランス料理が人気だったり北米の家具が人気だったりと、なん
となく「ヨーロッパはおしゃれ」というイメージがあります。
それと同じでアメリカ人も「ヨーロッパはおしゃれで高級感
がある」そんな感情を持っています。そんなアメリカ人の感
情をつかむネーミングしたことがヒットした要因だったので
す。ハーゲンダッツの開発者はこう言っています。「このアイ
スクリームの開発でもっとも重要視したのは、味ではなくネ
ーミングでした!」そこで北米風の名前をつけてヒットした
のちに日本にも入ってきて、35年以上経った現在でも愛さ
れています。企業でヒット商品を30年以上継続するのは難し
いとされていますが、たまにお化け商品が現れます。お菓子な
どでもたくさんあります。限定品も次から次へと出して消費者
の心をガッチリ掴んでいます。プレミアム感を出すのがとても
上手な企業です。これから先も数十年、消費者を飽きることな
く楽しませてくれると思います。昔は夏にアイスを食べるのが
お決まりでしたが、最近ではこたつに入って食べるのや冬時期
限定の商品も発売されて冬の需要も増えています。これから先
も進化、し続けていくことでしょう。
すずこう酒店
〒132-0022 東京都江戸川区大杉5-2-13
TEL 03(3652)7700
FAX 03(5607)8816ふえています。
E-mail:merlot@world.ocn.ne.jp
Facebook: Facebook.com/suzukou1966
ホームページ:suzuko1966.com