すずこうだより2023  2月号 酒・米NO・254 令和5年

すずこうだより2023

月号 酒・米NO・254 令和5年

あっという間に1月が終わってしまいました。立春を迎えれ

ば暦の上では春を迎えますが、寒さは少しずつ緩んでいきま

すが、季節外れの大雪とかが降る時もありますので油断はで

きません。3月に開幕するWBC野球の世界大会が行われま

す。日本は三大会ぶりの世界一を目指して今回は挑むようで、

メンバーも史上最強のメンバーとの評判も高いようです。他

の国もプライドがあるので、名だたるメンバーを揃えて挑ん

で来るようです。予選ラウンドは日本で行われるので少し日

本は有利になるでしょう。決勝ラウンドの準決勝戦からは、

アメリカで行われるので寒さ対策も必要な一つになることで

しょう。海外で活躍しているメジャーリーガーは慣れている

でしょうが、国内でプレーしている人はドーム球場での試合

に慣れているので打球の飛距離も変わってきます。世界一を

目指して頑張っていただきたいです。少子化対策で国は動き

出しましたが、なぜ人口が増えないかと言えば税金が高すぎ

るのが一番の原因です。給料も平均で30年間も上がってい

ませんし、結婚して生活をしていく自信が無いので一人でい

る方も多いのです。奨学金制度も海外は支給されて返還の義

務の無いのが当たり前ですが、日本はほとんどが返還義務で

最悪なのが利子まで付く奨学金です。もともと学校に行きた

いけど、家庭で余裕がないので借りて学校に通う制度ですが、

そこに利子を付けて返済はやり過ぎです。毎年、返還をでき

無い方が後を絶ちません。コロナ禍で職を失ったりして返済

をできないと保証人に返済義務が生じます。保証人も職を失

ってしまった方もおられますので、返済できなければ延滞料

も発生してしまいます。最後は自己破産をしてしまう若者が

増えています。国が制度を変えない限り人口は減る一方です。

 

酒屋の雑学108

  日本に焼酎があることを知った初の外国人

時は1549年、室町時代の末期にフランシスコ・ザビエル

がキリスト教布教のために、来日して、鹿児島県に上陸して

現在の鹿児島市の稲荷川の河口あたりに上陸をして、当時の

島津家の15代当主の許可を得て布教活動を始めてようです。

そしてザビエルが出会ったのが、焼酎が芋ではなく「米焼酎」

だったのです。1549年当時、薩摩地方ではまだ芋の栽培

がされておらず、ザビエルの記録にも「米からできた蒸留酒」

と記載されているので、当時は薩摩では米焼酎を飲んでいた

という説が強いようです。鹿児島でサツマイモが栽培され始

めたのは1705年の前田利右衛門が琉球から現在の沖縄か

ら持ち帰って栽培を始めたのがルーツとされています。

 

蒸留酒のルーツ

世界で初めて蒸留酒がつくられたのは、今から5000年ほ

ど前のメソポタミア文明のテペ・ガウラ遺跡で発掘されたも

のが最古の蒸留器が見つかっています。先史時代の中国でも

蒸留技術を用いたという記述が残されています。当時の蒸留

器はアルコールを飲むというよりも主に香水をつくるために

使われたいたようです。食用に用いられたのは紀元前3世紀

ごろには、エジプトのアレキサンドリアにて船乗りが飲み水

を手に入れるために海水を蒸留していたという記述が残って

います。アルコール飲料として最初につくったのはアラビア

が最初と言われています。11世紀になると商人たちが貿易で

世界を廻り各大陸へ伝わり広がっていきました。イギリスで

はウイスキーが生まれ、フランスではブランディーが生まれ、

メキシコではテキーラ生まれ、中国では白酒が生まれ、日本

には14世紀ごろに、当時アジア諸国の交易の中継地として栄

えていた琉球(現在の沖縄)に、東南アジアのシャムの国

(現在のタイ)からインドシナ半島を経由したて入ってきた

と言われています。タイ王朝の歴史を引き継がれた沖縄では

タイ米を使い泡盛がつくられるようになって行きました。そ

して九州本土に伝わったのには諸説がありますが、最も有力

とされえているのがインドシナ半島を経由して琉球から薩摩

経由で九州全体に広がっていったようです。当時はどこでも

お米を栽培していたので、米焼酎が主につくられていました。

雑学で日本に焼酎があることを最初に知った外国人でフラン

シスコ・ザビエルですが鹿児島県伊佐市の郡山八幡神社には、

1559年に書かれたとされる「神社の神主はケチで一度も

焼酎を飲ませてくれなかった」というなんと茶目っ気たっぷ

りの落書きも現在も残っています。鹿児島を訪れた際には、

一度、拝見してくるのも面白いと思います。のちのち地域で

根付いた作物やもともとあった作物で個性ある焼酎をつくっ

ていき米以外の焼酎が生まれていきました。沖縄県と鹿児島

県の奄美地方はもともと泡盛と黒糖焼酎の製造をしていまし

た。そしてある時を境に製造を分けられてしまいます。それ

が沖縄が日本に返還された昭和47年ごろからこのままでは

お互いに生き残れないという判断から、沖縄では泡盛だけに

奄美地方では黒糖焼酎だけしか生産をしてはいけないルールが

生まれてしまいました。そして現在に至っています。貯蔵熟成

にもタンク貯蔵、樫樽貯蔵、甕貯蔵、などもあり幅広い味わい

が楽しめるのも本格焼酎の醍醐味です。そして蔵により蒸留機

が違うことで味への個性が生まれます。その蔵の味わいが生ま

れていきます。本格焼酎は世界の蒸留酒と肩を並べて世界に羽

ばたいて行き始めたのが、つい最近のことです。フランスのコ

ニャックなどとも十分に張り合える力を持っています。これか

ら先、継者たちが色々な事にチャレンジをして素晴らしい物を

つくっていますので数年後がとても楽しみです。

 

 

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