すずこうだより202212月号 酒・米NO・252 令和4年
すずこうだより2022
12月号 酒・米NO・252 令和4年
2022年も残すところわずかとなりました。今年を象徴す
る流行語が毎年発表されていますが、今年はどんな言葉がノ
ミネートされるかですが、私個人としては円安が一番印象に
残った一年でありました。150円台まで円安になりました
が、昔は360円が固定した時代がありましたのでそれほど
驚くことではない人も多くいたと思います。年賀状の販売数
が年々減少をしていて、毎年減り続けていて毎年過去最低の
販売数を更新しています。若者は年賀状を出す人が減ってい
ますし、LINEなどで気軽に送れますので時代の流れには逆ら
えないのが現状のようです。旧車ブームが起こっています。
バイクも自動車も空前のブームがやってきています。当時の
新車価格より高い値で売買されているものは当たり前で、何
倍もするようなものまでも現れています。昔は生産台数の少
ない希少なものが高値になって取引をされていましたが、現
在は少し事情が変わり、例えばスバルのてんとう虫の相性で
ひたしまれて360などは350万前後での価格で取引をさ
れていてビックリしてしまいます。旧車は維持費が掛かりま
すので買ったら終わりではないので、そのあとも大変ですの
で好きな方でないと続かないと思います。昔の車は個性があ
ってかわいいものも多くありますので若者にも人気があるよ
です。各地でイベントも再開されて3年ぶりの開催となるの
が多いようで、皆さん楽しみにしていたものが多く盛況ぶり
があちらこちらで見られました。東京駅や羽田空港もコロナ
前の混雑ぶりに近づいているようです。GOTOトラベルと
GOTOイートも活性に貢献をしているようです。だいぶ日
常の生活が戻りつつあります。来年は、卯年になりますので
飛び跳ねて良い年になってくれることを期待したいです。
酒屋の雑学106
ボジョレー・ヌーボー初の輸出はいつか?
毎年、11月の第三木曜日が解禁日のボジョレー・ヌーボー
ですが、もともとは地元のボジョレー地区ひとたちが収穫
祝いにと、お祭り的な騒ぎで飲んでいたのが始まりでした。
初めて世界に輸出されたのが1968年でただ、このころは
日本には輸入されておらず、日本の初輸入は1976年に
航空便での初の輸入になりました。そしてバブル景気のころ
から輸入量は増えて行きました。そして2004年をピーク
に年々輸入量は減少をしていきます。
そして、今年に至っては輸入コストの高騰により前年比40%
減の量しか日本には輸入されなかったのです。ですのでお目に
かかる機会が少なかったのです。今年飲めた方はかなりラッキ
ーでした。
人間対AI
ここ数年でAI(人工知能)機能の進化が著しく進んでいます。
AIが人間を超えると言われています。確かに優れている部分
はたくさんあると思います。ただ唯一の欠点は電気の供給が
ストップした時には、アナログに戻りますので自動運転もど
のようになるのかが分かりません。将棋の世界でも事情がこ
こ数年で変化してきているようです。世代が違う羽生善治氏
と藤井聡太氏の対戦で話題になっていますが、練習相手が異
なるということです。前者の羽生氏は練習相手を数人の人と
対戦をして練習を重ねて強くなってきました。後者の藤井氏
はAIを相手に普通の人では考えられない戦術を試して対戦を
しながら強くなっています。AIは負けると強くなっていきま
すので、自然と強い相手と対戦をしていくので知らないうち
に強くなっています。とはいえ人間ですのでミスもしますの
で藤井氏も全勝とはいかずに負けることもあります。AIが得
意なのはデータが豊富にあるのが得意分野で、例えば自動車
の自動運転は、外の環境をカメラやセンサーで読み取って、
自動車が取るべき行動をAIが判断をしています。人間が得意
なことは、データが少なく、目標を数字で定めることができな
いものです。医療の世界でも画像診断などは、徐々にAIの力
が活用されています。これには大量の蓄積された画像データが
背景にあるからです。一方では、メンタルケアやカウセリング
やリハビリなど感情に寄り添う必要性のある仕事は、依然とし
して人間の力が必要です。そして最も不得意なのが善悪を含む
判断を下すものもAIには難しいです。司法の分野でも契約書
の作成や、過去の事例から訴訟の優越を判断することはAIで
もできています。最終的な法廷での判断は、法の仕組みそのも
のを作る政治は、AIを参考にすることはあっても、今後も人
間が行っていくことでしょう。もし、法廷や政治で間違いがあ
った時、「AIが判断したから」では済まされない、責任所在の
問題があります。裁判長がAIのロボットだったら、裁判をや
っていても何か変だと思います。AIより人間が優れているのは、
AIを作成するには膨大なデータとコストが掛かります。ですの
で、データが少ない仕事、データが取りにくい業務、マーケッ
トそのものが小さく、AIを生成するのにコストが見合わない
仕事は、人間が勝ち残ると言われています。例えば宮大工など
は、専門性や複雑性が高く、データが困難なうえに職人さんも
限られてきますのでAIに任せられる分野ではなく永遠に人が
やる事でしょう。簡単なことと需要がたくさんある分野では、
これからもAI化が進んで行くと思われます。ファミリーレス
トランでも運ぶのはAIのロボットが運んで来ますが、下げる
のは人間の力が必要です。ただある程度のスペースがないと
動き回ることが不可能ですので店舗が小さい店には不可能です。
やはり隙間産業には、人間がこれからも勝っていき将来も残っ
ていくと思います。我々の業界でもAIで日本酒を造っている
蔵元も存在しますし、手造りで造っている蔵元も存在します。
どちらも一長一短はありますが、平均は造れますがそれ以上と
なると人間が勝つことが多いと思います。そこで長年の経験が
物を言うと思います。これから先もお互いに、共存共栄で進化
しながら残っていくことでしょう。
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