すずこうだより10月号
10月号 酒・米NO・226 令和2年
歴代最長の7年8か月続いた安倍政権に変わり、新しい菅内
閣が誕生しました。令和おじさんの名が国民に浸透している
のが強いようで、歴代の総理の中でもより親しみがあるよう
です。秋田県初と農家出身も初と快挙でもあるようで秋田県
では盛り上がりをみせています。湯沢の日本酒も売れ始めて
きています。菅総理・自身はお酒を飲まれないようですが!
自粛も徐々に解除されてスポーツなどの観客動員も少しずつ
増え始め活気が戻り始めています。GoToキャンペーンも
東京も10月から対象になり、旅行業界にもやっとスタート
地点に立つことができる状況になります。新幹線もネットか
らの予約ですと3月末まで運賃半額キャンペーンをうたって
いるのでとてもお得です。キャンペーンで安くなるとあって
高級な宿の予約が高いようです。どうせなら普段は泊まれな
い宿に泊まってみたい方が多いようです。普通の宿が苦戦を
強いられているようです。ここ数か月の間に芸能人の自殺が
あとを絶ちません。一般の人より華やかに見える生活の裏で
相談なども出来ずに孤独な方が多いようです。仕事のストレ
スや人間関係で精神的に追い込まれてしまう方が多いように
思います。せっかくこれからもっと活躍をしていくであろう
と思われる方の突然の訃報の報道はショックを受けます。こ
のようなことが起こらなことを祈るばかりです。Jリーグの
J1で出場の最年長記録が更新されました。53歳8か月と
これまでの記録を大幅に更新された三浦知良(カズ)が塗り
替えました。周りの選手は自分の子供と同じ年代の子とプレ
ーしているので頭が下がります。50歳を過ぎてあそこまで
走れるのが化け物です。同級生としては何時までも現役でプ
レーを続けてもらいJ1でのゴールの瞬間がみてみたいです。
酒屋の雑学82
新潟の地酒はなぜ淡麗辛口か?
もともと新潟の地酒は濃厚な酒でした。それがなぜか
淡麗に変わっていったのか?それは、新潟中越地方に
活性炭濾過を専門とする「炭職人」(炭屋)と呼ばれる
人が多く住んでいたことに由来します。当時の越後杜氏
たちは、これらの炭職人たちを多く抱えて酒造りに出稼
ぎに来ていたのです。そこで、彼ら炭職人たちの技術と
知恵を借りて、少量の炭で酒の雑味成分を除く技術が、
他の地域より発達していました。その結果、新潟の地酒
は雑味がなく、スッキリした淡麗辛口の酒となっていっ
たのです。その火蓋を切ったのが越乃寒梅だったのです。
幻の銘酒と言われて、かつては高価なプレミアな価格で
売買されていた時代もありました。
70年前に存在していたEV
生まれて100年以上が経っている、ガソリン自動車ですが
近頃は少しずつ肩身が狭くなってきています。環境にやさし
いクルマが世界で注目をされています。燃料電池車、ハイブ
リッド車、電気自動車などが注目をされています。アメリカ
のカリフォルニア州では2035年までにガソリン車の販売
禁止することを義務づけると発表がありました。日本も近い
将来に営業用のトラックなどを除きそのような流れになって
いくことでしょう。終戦間もない70年前に電気自動車が販
売されていました。たま電気自動車のちのプリンスに自動車
に社名を変更して、のちの日産に吸収されてしまいます。当
時の日本のガソリン事情は統制時代で質も悪かったために電
気自動車に着目して研究をすすめていたようです。会社の所
在地にちなんで「たま」と名付けられました。当時は他社か
らも多くの電気自動車は発売されていましたが、その中でも
「たま」の性能は群を抜いていたようです。1充電あたりの
航続距離は96㎞、最高速度は35キロでした。当時として
その性能が評判となり、タクシーなどにも採用されていまし
た。その後も改良を続けて1949年に発売された「たまセ
ニア号」は1充電で200キロの航続距離と最高速度55キ
ロを実現するまでに進化しました。ところが、1950年に
勃発した朝鮮戦争によって鉛の価格が暴騰して、バッテリー
の価格が高騰してしまい生産性が合わなくなってしまいまし
た。そのころにはガソリンの価格が安定したのに伴いエンジ
ン車の需要が急激に高まっていきました。これらの背景とし
て、たま電気自動車は電気自動車の生産を終了してしまいま
した。全部で1000台ぐらいが発売されていたようです。
そして1952年に社名をプリンス自動車工業に社名を変更
をしてガソリン自動車に参入をしていきました。そして名車
をこの世に送り出していったようです。第三回の三重県鈴鹿
サーキットで行われた日本グランプリではプリンスR380
で出場して、ポルシェなどの競合を抑えて優勝を成し遂げた。
そして日産自動車と合弁を余儀なくされて日産プリンスにな
り名車を次々に送り出しました。2010年に日産から電気
自動車のリーフが発売になりました。その「たま」自動車の
技術がリーフにも引き継がれていったようです。リーフの発
売を記念して日産自動車が所有していた「たま電気自動車」
を社内有志での手で修復して展示されているようです。現在
でもあまり古さは感じずに、かわいらしさを感じるスタイル
です。日産自動車の座間事業所の「日産ヘリテージコレクシ
ョン」に行くと見ることができます。他の歴代の名車もずら
りと並んでいます。車好きにはたまらない空間です。
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